ブログBLOG
矯正用アンカースクリューまとめ|仕組み・痛み・効果を矯正医がわかりやすく解説
2025/07/25

歯の矯正について
矯正用アンカースクリューとは?正確な歯の移動を支える矯正の補助装置
矯正用アンカースクリュー(歯科矯正用アンカープレートまたはミニスクリューとも呼ばれる)は、歯を望ましい方向に効率よく動かすために使用される小さなチタン製のスクリューです。歯ぐきの骨に一時的に埋め込み、動かしたくない歯と固定し固定源(アンカー)として活用します。
従来の矯正治療では、他の歯やヘッドギアなどを支点とする必要がありましたが、矯正用アンカースクリューを使用することで、より正確かつスピーディな治療が可能になりました。
従来の矯正治療では、他の歯やヘッドギアなどを支点とする必要がありましたが、矯正用アンカースクリューを使用することで、より正確かつスピーディな治療が可能になりました。
なぜ矯正用アンカースクリューで矯正効果が高まるのか?その仕組みとメリット
矯正用アンカースクリューを使うことで、動かしたい歯にダイレクトに力をかけることができます。特に「奥歯を前に出さずに前歯だけを後ろに下げたい」といった精密な動きに対応しやすく、治療の幅が広がります。また、従来の方法よりも患者さんの協力度に左右されにくいため、計画通りに治療が進む可能性が高まります。
矯正用アンカースクリューの痛みはどれくらい?実際の体験と対処法
「骨にネジを打ち込む」と聞くと強い痛みを想像する方も多いですが、実際には局所麻酔をして行うため、処置中の痛みはほとんどありません。処置後に少しの違和感や軽い痛みを感じることがありますが、通常は市販の痛み止めで十分に対処できます。術後1〜2日で慣れてしまう方が多く、「思ったよりも楽だった」という声がよく聞かれます。
矯正用アンカースクリューで抜歯しない矯正も可能に?治療計画の幅が広がる理由
これまではスペース確保のために抜歯が必要だったケースでも、矯正用アンカースクリューを使うことで非抜歯での対応が可能になることがあります。たとえば、歯列全体を後方移動させる“遠心移動”や、成長が終了している成人でも上顎骨を側方に拡大することで、スペースを作る方法が取れます。
ただし、抜歯の有無は患者さんの骨格や歯の大きさなど、総合的な判断が必要です。信頼できる矯正医による診断が重要です。
抜歯症例でも矯正用アンカースクリューで前歯を確実に下げ、口元の印象を改善
抜歯をともなう矯正治療では、できるだけ効果的に前歯を後方へ移動させることが重要です。当院ではこの際、矯正用アンカースクリューを固定源として活用することで、奥歯が前へ動いてしまう「アンカー・ロス」を防ぎ、前歯を計画通りしっかり下げることができます。とくに「口元を引っ込めたい」「横顔をすっきりさせたい」というご希望のある患者さまにとって、この方法は大きなメリットとなります。口元が適切に後退することで、フェイスラインが整い、より自然で美しい印象に近づけることが可能です。見た目の変化だけでなく、噛み合わせや発音にも良い影響を与えるため、審美性と機能性の両立を目指した治療が実現できます。
口蓋へのアンカースクリュー埋入で脱落や歯根損傷のリスクを軽減
当院では、矯正用アンカースクリューを一般的な歯根が存在する歯槽骨ではなく、上顎の口蓋(こうがい)部分に埋入する方法を採用しています。口蓋は骨の厚みが十分にあり、歯根などの構造物がないため、スクリューが脱落しにくく、歯根への損傷といったトラブルのリスクを大きく減らすことができます。さらに、口蓋はブラッシングなどで誤って触れてしまうことが少なく、感染予防の面でも優れています。こうした方法により、安全性と安定性を両立させながら、より精密な矯正治療を実現しています。患者さまにとって安心して治療を受けていただけるよう、当院ではこうした細部にまで配慮しています。
矯正用アンカースクリューの脱離は起こりうる?原因と再装着の対応法
矯正用アンカースクリューは、まれに“脱離”と呼ばれる抜け落ちが起こることがあります。主な原因は、骨との接触不足、過度な力がかかること、または日常生活での刺激です。脱離が起きた場合でも、骨の状態に応じて同じ場所または別の位置に再装着が可能です。ほとんどの場合、治療計画に大きな支障はありませんのでご安心ください。
矯正用アンカースクリューはどんな症例に適している?専門医による正確な診断が鍵
矯正用アンカースクリューは特に、以下のような症例に向いています:・出っ歯(上顎前突)で前歯をしっかり引っ込めたい場合
・開咬で奥歯を圧下する必要がある場合
・外科矯正が必要ない程度の骨格的問題をコントロールしたい場合正しい診断と計画があってこそ効果を発揮する装置のため、専門医の経験や実績が重要になります。
安心して治療を受けるために|医療機関選びとカウンセリングの重要性
矯正用アンカースクリューを安全に、そして効果的に使用するには、経験豊富な矯正治療を専門とするが在籍する医療機関を選ぶことが大切です。医療広告ガイドラインにも準拠した情報公開を行い、患者さまの質問に丁寧に対応する姿勢も信頼の証です。カウンセリングで納得のいく説明を受け、治療方針に納得してからスタートすることが、満足度の高い矯正治療につながります。
矯正用アンカースクリュー矯正に向いてる人とは?10代〜40代成人に多いニーズ
矯正用アンカースクリューは、永久歯が生えそろった10代前半〜40代の成人に多く用いられます。特に「目立たない矯正をしたい」「抜歯はできれば避けたい」「短期間で効果を出したい」といったニーズに対応しやすい治療法です。見た目の変化だけでなく、噛み合わせや横顔のバランスにも配慮した治療が可能となるため、美容意識の高い世代にも選ばれています。
まとめ|矯正用アンカースクリューで治療の選択肢が広がる時代に
矯正用アンカースクリューの登場により、矯正治療はより精密に、そして柔軟に行えるようになりました。
痛みや脱離などの不安も、正しい知識と専門的なサポートがあれば安心して取り組めます。自分に合った治療法を見極めるためにも、まずは信頼できる専門医へのご相談をおすすめします。
痛みや脱離などの不安も、正しい知識と専門的なサポートがあれば安心して取り組めます。自分に合った治療法を見極めるためにも、まずは信頼できる専門医へのご相談をおすすめします。

のばた矯正歯科は、大阪府堺市南区・泉北ニュータウンにある矯正治療専門の歯医者さんです。泉北高速鉄道「光明池駅」から徒歩2分に位置し、南海泉北線沿線にお住まいの皆さまに幅広くご来院いただいております。
対応可能な治療内容は、小児矯正、成人矯正、表側矯正、裏側矯正(リンガル矯正)、マウスピース矯正(インビザライン)など多岐にわたります。
「目立ちにくい矯正がしたい」「口元をしっかり下げたい」「できるだけ抜歯は避けたい」「子どもの歯並びが気になる」など、患者さま一人ひとりのご希望に合わせた治療計画をご提案しています。
「目立ちにくい矯正がしたい」「口元をしっかり下げたい」「できるだけ抜歯は避けたい」「子どもの歯並びが気になる」など、患者さま一人ひとりのご希望に合わせた治療計画をご提案しています。
泉北ニュータウンを中心に、以下の南海泉北高速鉄道(泉北高速線)沿線駅からも多数の患者さまにお越しいただいています。
中百舌鳥駅 深井駅 泉ケ丘駅 栂・美木多駅 光明池駅 和泉中央駅
堺市南区・和泉市エリアで矯正専門の歯医者をお探しの方は、通院しやすい「のばた矯正歯科」へお気軽にご相談ください。
のばた矯正歯科
〒590-0138
大阪府堺市南区鴨谷台2丁1-3 アクト3階
大阪府堺市南区鴨谷台2丁1-3 アクト3階
TEL 072-297-3748