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セラミック矯正と歯列矯正の違いとは?|歯並びを本質的に治すための選択肢
2025/08/05
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歯の矯正について

セラミック矯正と歯列矯正は何が違うのか?

歯並びの見た目を改善したいと思ったとき、「セラミック矯正」と「歯列矯正(ワイヤー矯正やマウスピース矯正など)」という選択肢がよく出てきます。一見、どちらも同じように思えるかもしれませんが、その治療方法や目的はまったく異なります。
本記事では、それぞれの矯正方法の違いとメリット・デメリット、そして天然歯を守るための正しい選択について、わかりやすくお伝えします。

セラミック矯正とは?|見た目を重視した治療法

セラミック矯正」は、歯を大きく削ってセラミック製の被せ物(クラウンやラミネートベニア)を装着することで、歯並びや色、形を整える治療です。

セラミック矯正の特徴

    • 治療期間が短い(1〜2ヶ月程度)
    • 即効性があり、見た目が整いやすい
    • 主に前歯の見た目改善に用いられる

しかしその一方で…

    • 天然歯を大きく削る必要がある
    • 神経を取るケースも多く、歯の寿命を縮める可能性がある
    • ガタガタが強い場合、歯を抜く可能性がある
    • 歯並びの根本的な改善(かみ合わせや骨格)はできない

歯列矯正とは?|歯を削らずに根本から歯並びを治す方法

「歯列矯正」は、矯正装置を使って歯そのものを少しずつ動かし、理想の位置へ導く治療です。

歯列矯正の特徴

    • 歯を削らないため、天然歯を守れる
    • かみ合わせや骨格も含めて全体的に整えられる
    • 長期的に安定した歯並びが期待できる

装置の種類

    • 表側ワイヤー矯正
    • 裏側(舌側)矯正
    • マウスピース型矯正装置(例:インビザライン)

歯並びを整える目的でセラミック矯正を選ぶリスクとは?

「短期間で歯並びをきれいにしたい」「芸能人みたいな白くて整った歯になりたい」という希望でセラミック矯正を選ぶ方は多くいらっしゃいます。
しかし、以下のようなリスクがあります:
    • 将来的にセラミックが欠けたり脱離したりする可能性
    • 神経を抜いた歯が変色したり、根の病気を引き起こしたりする
    • かみ合わせの問題を解決できず、再治療が必要になることも
見た目だけを重視した短期的な解決策が、長期的に大きな問題を引き起こすこともあるのです。

セラミック矯正後に「やっぱり矯正したい」は難しい?|信頼できる情報と判断力がカギ

近年、「セラミック矯正をしたあとだけど、やっぱり本格的な歯列矯正を受けたい」という初診相談やお問い合わせが増えています。しかし実際には、一度セラミックで歯を削ってしまっている場合、矯正治療の選択肢が大きく制限されてしまうことが少なくありません。
たとえば:
    • 神経を抜いている歯は、動かすことで歯根吸収や歯の破折などのトラブルリスクが高まります。
    • 被せ物が入っていることで、ブラケットがうまく装着できなかったり、矯正力が伝わりにくくなったりすることがあります。
    • セラミックの厚みによりかみ合わせがすでに変化している場合、咬合の再調整が難しくなり、治療期間や費用が大幅に増えるケースもあります。
    • さらに、歯冠(歯の見えている部分)と歯根(歯の根っこ)の傾きが大きくズレてしまっている場合、見た目上の歯並びを整えると、歯根が歯槽骨の外に逸脱してしまうリスクもあるのです。
このような状態では、矯正治療の計画が制限され、理想的な歯並びやかみ合わせを実現できない場合もあります。

安易にセラミック矯正をすすめる歯科医師には要注意

SNSや広告で「すぐにきれいな歯並びにできます!」と謳うクリニックも増えてきました。しかし、歯の健康やかみ合わせを無視してセラミック矯正をすすめる歯科医師には注意が必要です。
本来の矯正治療では、
    • 精密検査(歯の位置、顎の骨格、咬合など)
    • 計画的な移動シミュレーション
      を行った上で、患者様ごとに適切な治療法を提案します。
天然歯を削ることのリスクや、矯正で治る症例なのかを十分に説明せず、見た目だけを追求するのは、医療人としての倫理に反するとも言えるでしょう。

天然歯を守るために知っておきたいこと

天然歯は一度削ったら元に戻ることはありません。特に神経を抜いてしまうと、歯はもろくなり、将来的に抜歯となるリスクが高まります。

天然歯を守るポイント

    • 歯をできるだけ削らない治療を選ぶ
    • しっかりとした診断に基づく治療を受ける
    • セカンドオピニオンも活用する
歯並びが気になる方こそ、歯の寿命を縮めない治療法を選ぶことが重要です。

まとめ|歯並びを治すなら根本から。天然歯を守る矯正を

最後に、セラミック矯正と歯列矯正の違いをまとめます。
比較項目 セラミック矯正 歯列矯正
歯を削る 大きく削る必要あり 基本的に削らない
神経を取る可能性 高い ほぼなし
対応範囲 見た目中心 歯並び・かみ合わせ全体
治療期間 数週間〜数ヶ月 数ヶ月〜数年
再治療のリスク 高い 低め
矯正治療は見た目だけでなく、咬み合わせや健康寿命にも関わる重要な医療です。歯並びを本質的に改善し、将来の歯の健康を守るためには、「削らない」矯正治療が最もおすすめです。

のばた矯正歯科は、大阪府堺市南区・泉北ニュータウンにある歯並び、噛み合わせ治療専門の歯医者さんです。泉北高速鉄道「光明池駅」から徒歩2分に位置し、南海泉北線沿線にお住まいの皆さまに幅広くご来院いただいております。
対応可能な治療内容は、小児矯正、成人矯正、表側矯正、裏側矯正(リンガル矯正)、マウスピース矯正(インビザライン)など多岐にわたります。
「目立ちにくい矯正がしたい」「口元をしっかり下げたい」「できるだけ抜歯は避けたい」「子どもの歯並びが気になる」など、患者さま一人ひとりのご希望に合わせた治療計画をご提案しています。
泉北ニュータウンを中心に、以下の南海泉北高速鉄道(泉北高速線)沿線駅からも多数の患者さまにお越しいただいています。
中百舌鳥駅 深井駅 泉ケ丘駅 栂・美木多駅 光明池駅 和泉中央駅
堺市南区・和泉市エリアで矯正専門の歯医者をお探しの方は、通院しやすい「のばた矯正歯科」へお気軽にご相談ください。
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