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矯正後の後戻りについて
2020.06.29
歯の矯正について
歯科医院でおこなう矯正治療における後戻りとは、歯を動かして良い歯並びになった後、
歯が矯正治療前の状態に自然と戻ろうと動き、歯並びが崩れることをいいます。後戻りが起こる要因については諸説ありますが、
ここではいくつか原因について、治療についてもご紹介します。
1.後戻りの原因について
1-1.保定装置の不使用
矯正治療が終わると保定期間に入ります。
その際に固定式や取り外し式の保定装置を必ず使用していただきます。
これを怠ると元の位置に戻ってしまいますのでしっかり装置は装着しましょう。
特に初めの1年間は骨の中に歯が固まっていないということもあり、勝手に取り外しをおこなわないことが重要です。
1-2.舌癖
舌癖というのは、本来ある舌の位置とは違ったところに置いたり、舌を前に押し出す癖のことをいいます。
これらの悪い習慣が原因となり後戻りや不正咬合を起こすケースもあります。
例えば、舌を前に押し出す癖があると、必然的に歯も徐々に前に出てきてしまいます。
他にも頬杖をつく癖などがある方は顎が歪んだのと同時に噛み合わせも変形します。
また、大人になると減少しますが「指しゃぶり」があると、上の前歯が指に当たり歯が前の方に出てきます。
これらの悪習癖によって後戻りが発生し、治療期間が長引くため、当医院では舌の訓練(MFT)をおこなっております。
1-3.親知らず
親知らずの生え位置や向きによって後戻りの原因となる場合があります。
まっすぐ生えている場合は問題ありませんが、横向きや斜めに生えている場合は前の歯を圧迫し、
歯並びが悪くなり、後戻りを引き起こしやすくなります。
このような症状は上顎より下顎でよく見られます。
1-4.噛む力
噛む力が強いと徐々に歯が前の方にずれていきます。
なぜかというと、元々歯はわずかに前の方に傾いて生えています。
そのため、噛む力の強弱によっては歯が前に移動し歯並びが悪くなります。
2.後戻りの対策について
では、後戻りを防ぐための対策としてどのようなことをおこなったら良いでしょうか。
2-1.保定装置をしっかりつける
歯科医師が指示をした保定期間中は、自己判断で外さず保定装置は必ず装着しましょう。
医師が指示した期間は正しく歯列を矯正するために必要な期間のため守りましょう。
装着していると気持ち悪い、違和感を感じるといった場合はすぐにご相談ください。
2-2.定期的に健診を受ける
矯正した歯列を保つために、矯正治療後も歯科定期検診を受けていきましょう。
併せて信頼できる矯正認定医がいる矯正歯科を選ぶことが重要です。
のばた矯正歯科では後戻りをおこさないよう術後の計画も含めてしっかりとカウンセリングをおこなっています。
歯並びの悪さでお悩みの方や、後戻りでお悩みの方などお気軽にご相談ください。