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矯正治療における精密検査の内容
2023.04.03
歯の矯正について
矯正治療における精密検査は、レントゲン、CT撮影、口腔内・顔面写真撮影、口腔内スキャン、学機能検査を行い、そこで得られた情報をもとに患者さん一人ひとりにあった治療計画を立案するために重要なステップです

初診相談後、矯正治療を始める前に必ず行うのが精密検査です。現在のお口のなかの状況を把握し、今後の治療方針を決めるうえで絶対に必要になります。

一期治療からはじめた患者さんは永久歯がすべて生え揃い成長がある程度落ち着いた段階でもう一度精密検査を行います。一期治療終了後からの骨や歯の成長変化の比較、二期治療の必要性などを確認するためです。

精密検査の内容

①レントゲン撮影
レントゲン撮影は基本的にパノラマレントゲン・側面頭部規格写真(側面セファログラム)・正面頭部規格写真(正面セファログラム)の3種類を撮影します。その他に応じて顎関節(顎関節)のレントゲン撮影をする場合もあります。

パノラマレントゲン

あご全体を撮影するパノラマレントゲンでは、歯の本数、歯根(歯の根っこ)の長さや形、あごの状態などを確認します。お子さんの場合は、まだ生えてきていない永久歯の数や位置を確認します。

側面セファログラム

顔の右側90度から撮影する側面セファログラムは、撮影した画像から頭蓋に対する上顎骨や下顎骨の前後的な位置関係や、上下顎前歯の位置・傾斜などを分析します。これをセファロ分析とよびます。
セファロ分析では、骨や軟組織のトレースを行います。分析に必要な平面やポイントをプロットしていきます。そして、点の位置や平面同士の角度など標準値と比較し、上顎骨、下顎骨が標準に対しどのように位置しているか、上下の前歯の位置や傾斜がどのようになっているかを分析します。

正面セファログラム

正面セファログラムは顔の真正面から撮影するレントゲンです。顔の対称性や、かみ合わせの平面の傾きなどを確認します。左右の対称的な方は数少ないですが、ズレが大きい場合は骨格に対する治療(外科的矯正治療)が必要になる可能性があります。

歯科用コーンビームCT
歯科領域用に開発されたCTを使用して撮影します。この撮影でえた情報を三次元的に構築し、埋伏歯(発生した位置・向きが悪く骨の中に埋まっている歯)の位置の確認や顎変形症における治療後のシュミレーションを作成したりすることができます。

②口腔内・顔面写真撮影

口腔内写真は歯の形態や歯列、かみ合わせの状態を確認します。治療経過の記録や治療前後の比較に用います。

顔面写真は正面と側面の顔面規格写真を撮影し、顔のバランス、左右の対称性および唇の突出感などを確認します。

③口腔内スキャン

口腔内スキャナー( IOS)を用いて、歯並びをスキャンしていきます。スキャンされたデータから模型を作成し、模型上で歯の大きさの計測、歯列弓形態、幅径、かみ合わせなどを確認します。


④顎機能検査
超音波測定による顎運動測定器をもちいて、下あごがどのように動きを測定します。おもに骨格や顎関節にズレがあるような方に必要になり、全ての方が検査するものではありません。


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